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今までプレイしてきたゲーム(PC含)のレビューです。 個人的な雑感がメイン。 ほんのちょっとだけ攻略情報のようなものが載ることもあります。
05 . May
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13 . November

 流行り神 警視庁怪異事件ファイル

制作元:日本一ソフトウェア  ジャンル:ホラーアドベンチャー  プレイ人数:1人

初回限定版には、怪異事件ファイルドラマCD付

***

ストーリー

F・O・A・F
フレンド・オブ・ア・フレンド -友達の友達-という、誰も存在を確認できない「誰か」からもたらされる、真実かどうかが定かではない噂。
それが人から人へと広まって、いつしか「都市伝説」という「事実」になる。

ところで、あなたはこんな噂を聞いた事がありませんか?
友達の友達から、聞いた話なんですけどね――……。

……という、都市伝説をモチーフにした、サウンドノベル形式のホラーアドベンチャー。

プレイヤーは、正体不明の「僕」となって、一人の男から「警視庁・警察史編纂室」所属の風海純也警部補が体験した、数々の奇妙な「噂」を発端にした怪異事件を語られる。

その事件の真相を、ストーリーを読み進めていく内に入手したキーワードを使って独自に推理していく。

プレイヤー「僕」は「誰」なのか。
なぜ、男からそんな奇妙な話を聞かされ続けるのか。
そして、「風海純也」との関係は――。

***

システム

 

序章から始まって、最終話まで一話完結のシナリオを読み解いて行く方式。
各シナリオには大きく分けて、科学的な観点から事件を解決しようとする「科学ルート」と心霊的な分野から事件を解決しようとする「オカルトルート」の二つの分岐があります。

また、最終話までは一度のプレイで読む事が出来ます(各シナリオの評価がC以上の場合)が、隠しシナリオは零話から最終話までの「既読率」(そのシナリオをどこまで読み解いたか)によって出現します。

 

◇◆◇選択肢とカリッジ・ポイント

 

ゲーム中、主人公の行動を決める選択肢が出現し、その結果でストーリーは大きく変化します。
それまでのシナリオの進め方によっては、選ぶことの出来ない選択肢も出現します。

中には、選択肢の前に橙色のマークがついたものがあり、これはカリッジ・ポイントという、シナリオ選択時にあらかじめ割り振られたポイントを消費するものがあります。
主に、勇気や度胸を必要とする選択で、カリッジ・ポイントがなくなると、その選択肢を選べなくなります。

 

◆◇◆セルフ・クエスチョン

 

集めた情報を整理して、今後の捜査方針の決定や、犯人の動機・正体の推理の時は、セルフ・クエスチョンモードになります。
幾つか選択肢が表示され、それを選択していくことで、最終的な結論を導き出します。

この際、画面の左上に、その捜査が順調であるかを示すマークが表示され、それが青い内は順調で、赤くなると難航している状態です。判断しながら、結論を導き出します。

 

◇◆◇推理ロジック

 

ゲーム中に入手したキーワードや情報を整理して、事件解決後、主人公が考える「真相」を論理的にまとめるモードです。
ロジックを最終決定すると、そのシナリオでの評価が決定します。

 

◆◇◆評価画面とデータベース

 

シナリオクリア後に、捜査の進め方によって五段階に評価されます。(Sが最上でDが最低ランク)
評価基準は主に、選択肢、セルフ・クエスチョン、推理ロジックの結果です。

また、ゲーム中に出てきた都市伝説や、専門知識については、F.O.A.Fファイルというデータベースに登録されて行きます。このデータベースに収集度によって開く隠しシナリオもあります。
 

 

以上、シナリオとシステムの紹介でした。

以下はネタバレ全開(一応反転アリ)の感想です。

 

 

 



 

とにかく、ストーリーもキャラクターも「よく出来た」良作ゲームでした。

システム面は、セーブ箇所が三箇所しかなかったり、スキップ速度が遅かったりと、不親切な面もあるんですが、それを補ってあまりある燃えと面白さのお陰で、楽しくプレイできました、私は。

キャラクターもしっかり作りこんであって、それぞれが個性豊かです。
特に風海純也警部補※ネタバレ(序章の正体不明の「僕=プレイヤー」は、最終話で語られる事件の際の怪我とショックが原因で、一時的に記憶が混乱している風海警部補。つまり主人公)とその義兄で民俗学者の霧崎水明の仲良しっぷりには、心踊るものがありました。
物凄いブラコンです。周囲との態度の違いに噴出すこと数回。本当に、仲が良いまま大きくなった兄と弟で、微笑ましくてたまりません。

 

あと、強面なのに怖がりで、純也を慕ってくれている小暮巡査部長とのやりとりも可愛らしいです。
お花が咲いてるように見えます。やってみたら判ります。こいつら、可愛い……!

女性陣も格好いいし可愛い人達で、ときめいたり転がったり忙しいホラーゲームです。

 

怖さも、ダイレクトにくる怖さではなくて、後で思い出してちょっと震えが来たり、読み進めていく内に、自分が知ってる都市伝説故に先が読めて、それが怖かったり、と、じわじわくるホラー系。

初回限定同梱のドラマCDも、聞いてて背筋がぞわぞわする話あり、怖いんだけど泣ける話あり。
現在流通している、リベンジ(廉価版)にも新録のドラマCDがついているそうですが、こちらは購入していないので内容はわかりません。初回版とか違う話らしいので、購入しようか検討中。

あと、個人的に凄く好きだったのが、データベースシステムです。
作中で入手した情報が登録されていくんですが、ここで都市伝説やオカルト系の専門知識の解説がよめます。作中で詳しく語られなかった都市伝説が読めるので、怖い話好きな人には凄くオススメ。
本編より怖かったりする時もあります。

全体的に推理もそんなに難しくないし、怖い話は好きだけど、かまいたちみたいな殺人系じゃなくて、心霊系(あれも陰陽編とかは心霊だけど)が好きなのよ、という人や、怖い話はあんまり得意じゃないけど、兄弟の過剰な仲よしは大好きよ!という人や、かまいたちだとすぐに殺されちゃうんだよぉぉぉ!という人にオススメです。

何せ、基本的には死にませんから、このゲーム。

BADで死亡ルートもあることはありますが、暗転EDが殆どなので。

 

ちなみに、隠しルートは、兄編、仁見編、ゆうか編、退魔編の4つ。本編4つと合わせて8話。
基本的に既読率で開きますが、最後の退魔編だけはデータベース回収率で開きます。

ここまで読んで、大体のストーリーが繋がる、というつくり。
退魔編は、犬童蘭子視点のストーリーで、コックリさんと対になっています。

 

 

個人的には、コックリさんと名前のない駅のオカルトルートが、非常に兄と弟が仲良しで大好きでした。
もう、本当この兄弟好きだ……!
鬼に出てくる道明寺のうさんくさいところも気になります。なんかね、そこはかとなくね。

この人、エロいんですけど。(そこかよ)

 

***

攻略本はファミ通から公式ガイドがでています。
これ一冊でデータベースも全て回収できる上に、書下ろしの都市伝説やインタビューも載っていて、なかなかお得な一冊。

あと、小説版(アンソロジーのような短編集)も同じくファミ通から。
密林での評価は散々でしたが、私は好きです。怖いし、他作品とのキャラのコラボも違和感をそんなに覚えなかったので。

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