ときめきメモリアルGirl's Side 2nd Kiss
製作元:KONAMI ジャンル:女性向恋愛SLG プレイ人数:1人
***
ストーリー
幼い頃、主人公は両親とやって来た街で一人逸れてしまう。
灯台のそばで泣いていた主人公に、一人の男の子が声をかけてきた。
「どうして泣いているの? ……君は人魚なの?」
男の子に導かれるまま、主人公は灯台にある部屋に招かれ、そこで1つの悲しい物語を聞く。
海で出逢った若者と美しい人魚の娘の恋物語。
人間の姿に変わった人魚は、声を出すことは出来なかったが、若者と幸福な時間を過ごしていた。
しかし、心無い村人に人魚であることを暴かれた娘は、若者と口づけを交わして海へと消えて行く。
いつか、またこの海で出会えることを信じて……。
娘と別れた若者は、幾日も海を眺めて過ごすが、とうとう月夜に舟を漕ぎ出し、二度と帰ることはなかった……。
悲しい恋の結末に涙を流す主人公に、少年は微笑む。
「僕なら絶対に人魚を見つけ出すよ。だから――また会えるように、約束」
そして、二人は幼い口づけを交わした。
それから数年。
もう少年のことも、物語のことも、おぼろげな記憶となった主人公は、高校入学を前に海に程近い街に引っ越してくる。
彼女の足は、海のすぐ側で輝く、白く大きな灯台へといつしか向いていた……。
***
システム
改めて説明をする必要も無いほどに有名な、ときメモです。
一週間単位でコマンドを設定し、主人公のパラメーターを上げつつ、休日にはデート。
それを3年間繰り返します。
ときメモ2から採用された、EVSシステム(エモーショナルボイスシステム/登場キャラクターが自分が設定した名前で読んでくれる)を今回も搭載。
が、今回のEVSは容量が少なくなった反面、前作のときメモGSよりも劣化しています。
よくある名前でも、妙な発音になったり、ぶつ切りになってしまったり。
最悪EVSなしの方が良い、というプレイヤーさんも恐らくいらっしゃるかと。
私は相変わらず「橘ボブ」なんていう名前でプレイしてしまい、橘はまだしも、ボブが物凄い破裂音になってしまったので、うっかり本名プレイをしてしまいました。
だって、EVSはとりあえず試しときたいんだもん……。
本名は比較的なめらかに読んでもらいました。
とあるキャラには叫ばれましたが。
さて、システムに大きな変更はありません。
ただ、前作に比べて色々と追加要素があるので、それを簡単にご紹介。
◆◇◆事故チューシステム
発売前から、各ゲーム雑誌で物凄い扱われ方をしていた新システムです。
入学直後の自己紹介シートに付随している、異性のタイプで事故チューの相手が決まり、1年目5月の第1週に事故チューイベントが発生します。
キスする場所は相手によって様々。
事故チューした相手の攻略した場合と、してない相手を攻略した場合でEDが分岐します。
(追加デートのキスについての会話も変化)
しかし、事故チュー……。限りなく痛そうなシステムだなぁと思ってしまう私は、どうにも糖度が足りない。
(だってシチュエーション的に下手すると歯が折れそうな人もいる)
ちなみに事故チューした相手は、少々ときめきやすく、また傷つきやすいようです。
◆◇◆VSモード(絶縁モード)
前作にもありましたが、女の子とその子の意中の男の子の両方と仲良くしていると、ライバル宣言されます。
前作は、いやいや、そいつ本命じゃねーから、あげるあげる、という言い訳も出来ず、強制VSモードに突入しましたが、今回は一応釈明の場が設けられます。
ライバル宣言をされた時に、
「誤解だよ」
ときっぱり言うと、一応VSモード回避。ただし、対象の男の子の好感度は格段に下がります。
が、その後懲りもせずその男の子にちょっかいをかけていると、女の子がキレます。
絶交宣言です。
こうなると、その女の子との関係修復は不可能。遊ぶコマンドも選択不可能になり、男の子からの評価も下がります。
絶交モードは基本的に利点はないので、(というかそもそもVSモード自体、男の子からの評価が上がりにくくなるし、相手から嫌味は言われるしで利点がない)女の子と、その相手の男の子はセットで出さないほうが楽です。でも出てきたら、爆弾処理くらいで留めておくほうがいいです。
◆◇◆ポイントカード
今回から、買い物のたびに店舗共通のポイントカードにポイントを貯めていけるようになりました。
上手く使えば1年目から晴れ着が買える便利なシステム。
大きく変わったのはこの3点でしょうか。
それでは個人的な感想(ネタバレ含)は続きからどうぞ。