ときめきメモリアルGirl's Side 2nd Kiss
製作元:KONAMI ジャンル:女性向恋愛SLG プレイ人数:1人
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ストーリー
幼い頃、主人公は両親とやって来た街で一人逸れてしまう。
灯台のそばで泣いていた主人公に、一人の男の子が声をかけてきた。
「どうして泣いているの? ……君は人魚なの?」
男の子に導かれるまま、主人公は灯台にある部屋に招かれ、そこで1つの悲しい物語を聞く。
海で出逢った若者と美しい人魚の娘の恋物語。
人間の姿に変わった人魚は、声を出すことは出来なかったが、若者と幸福な時間を過ごしていた。
しかし、心無い村人に人魚であることを暴かれた娘は、若者と口づけを交わして海へと消えて行く。
いつか、またこの海で出会えることを信じて……。
娘と別れた若者は、幾日も海を眺めて過ごすが、とうとう月夜に舟を漕ぎ出し、二度と帰ることはなかった……。
悲しい恋の結末に涙を流す主人公に、少年は微笑む。
「僕なら絶対に人魚を見つけ出すよ。だから――また会えるように、約束」
そして、二人は幼い口づけを交わした。
それから数年。
もう少年のことも、物語のことも、おぼろげな記憶となった主人公は、高校入学を前に海に程近い街に引っ越してくる。
彼女の足は、海のすぐ側で輝く、白く大きな灯台へといつしか向いていた……。
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システム
改めて説明をする必要も無いほどに有名な、ときメモです。
一週間単位でコマンドを設定し、主人公のパラメーターを上げつつ、休日にはデート。
それを3年間繰り返します。
ときメモ2から採用された、EVSシステム(エモーショナルボイスシステム/登場キャラクターが自分が設定した名前で読んでくれる)を今回も搭載。
が、今回のEVSは容量が少なくなった反面、前作のときメモGSよりも劣化しています。
よくある名前でも、妙な発音になったり、ぶつ切りになってしまったり。
最悪EVSなしの方が良い、というプレイヤーさんも恐らくいらっしゃるかと。
私は相変わらず「橘ボブ」なんていう名前でプレイしてしまい、橘はまだしも、ボブが物凄い破裂音になってしまったので、うっかり本名プレイをしてしまいました。
だって、EVSはとりあえず試しときたいんだもん……。
本名は比較的なめらかに読んでもらいました。
とあるキャラには叫ばれましたが。
さて、システムに大きな変更はありません。
ただ、前作に比べて色々と追加要素があるので、それを簡単にご紹介。
◆◇◆事故チューシステム
発売前から、各ゲーム雑誌で物凄い扱われ方をしていた新システムです。
入学直後の自己紹介シートに付随している、異性のタイプで事故チューの相手が決まり、1年目5月の第1週に事故チューイベントが発生します。
キスする場所は相手によって様々。
事故チューした相手の攻略した場合と、してない相手を攻略した場合でEDが分岐します。
(追加デートのキスについての会話も変化)
しかし、事故チュー……。限りなく痛そうなシステムだなぁと思ってしまう私は、どうにも糖度が足りない。
(だってシチュエーション的に下手すると歯が折れそうな人もいる)
ちなみに事故チューした相手は、少々ときめきやすく、また傷つきやすいようです。
◆◇◆VSモード(絶縁モード)
前作にもありましたが、女の子とその子の意中の男の子の両方と仲良くしていると、ライバル宣言されます。
前作は、いやいや、そいつ本命じゃねーから、あげるあげる、という言い訳も出来ず、強制VSモードに突入しましたが、今回は一応釈明の場が設けられます。
ライバル宣言をされた時に、
「誤解だよ」
ときっぱり言うと、一応VSモード回避。ただし、対象の男の子の好感度は格段に下がります。
が、その後懲りもせずその男の子にちょっかいをかけていると、女の子がキレます。
絶交宣言です。
こうなると、その女の子との関係修復は不可能。遊ぶコマンドも選択不可能になり、男の子からの評価も下がります。
絶交モードは基本的に利点はないので、(というかそもそもVSモード自体、男の子からの評価が上がりにくくなるし、相手から嫌味は言われるしで利点がない)女の子と、その相手の男の子はセットで出さないほうが楽です。でも出てきたら、爆弾処理くらいで留めておくほうがいいです。
◆◇◆ポイントカード
今回から、買い物のたびに店舗共通のポイントカードにポイントを貯めていけるようになりました。
上手く使えば1年目から晴れ着が買える便利なシステム。
大きく変わったのはこの3点でしょうか。
それでは個人的な感想(ネタバレ含)は続きからどうぞ。
ときめきメモリアルGirl's Side
製作元:KONAMI ジャンル:女性向恋愛SLG プレイ人数:1人
現在、ベスト版が発売されています。
2007年3月15日には、攻略キャラが1人追加の上、タッチペンでキャラと触れ合える、DSへの移植版「ときめきメモリアルGirl's Side 1st Loveが発売されます。
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ストーリー
幼い頃、主人公はある少年から1冊の絵本を読んでもらう。
それは愛し合いながらも離れ離れになった王子と姫の物語だった。
王子が迎えに来ることを信じ、教会で待ち続ける姫。
――いつか必ず迎えに来るから、待ってて。
絵本の王子のようにそう言って、自分に微笑んでくれた少年と、主人公は引越しで離れ離れになってしまう。
それから数年。
もう少年のことも、絵本のことも、おぼろげな記憶となった主人公は、再び懐かしい街に引っ越してきた。
新しく始まる高校生活への期待を抱きながら。
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システム
改めて説明をする必要も無いほどに有名な、ときメモです。
一週間単位でコマンドを設定し、主人公のパラメーターを上げつつ、休日にはデート。
それを3年間繰り返します。
ときメモ2から採用された、EVSシステム(エモーショナルボイスシステム/登場キャラクターが自分が設定した名前で読んでくれる)も進化し、更に滑らかに発音してくれます。
(一部キャラクターの発音が微妙なところもありますが、それは愛でカバーしてください)
最早色んなサイトさんやゲーム雑誌で、散々話題にされた上に、発売から数年が立っているので細かい説明はどう考えてもいりません、ね……。
さくっと個人的な感想かいときます。
緋色の欠片-玉依姫奇譚-
製作元:IF 乙女いと♪ ジャンル:女性向恋愛ADV:CERO B(12歳以上対象) プレイ人数:1人
■初回限定版には設定原画集とドラマ+声優インタビューCD付
また購入店舗により、それぞれ内容の違うドラマCDやテレカが付属した模様。
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ストーリー
主人公である春日珠紀は、両親の海外出張により、母方の祖母が住む山間の小さな村で暮らすことになった。
懐かしい記憶を胸に、村へと向かう珠紀。しかし、彼女を待ち受けていたのは、他の人間には見えない奇妙な生き物たちや、おぞましい化け物だった。
襲い掛かってくる異形から救ってくれた謎の少年、鬼崎拓磨との出会いを果たした珠紀は、祖母に自分に流れる血筋、そして自らが背負う宿命について教えられる。
封印から解き放たれつつある、鬼斬丸と呼ばれる妖刀の封印。それが玉依姫としての血を引く珠紀に課せられた使命だった……。
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システム
選択式のノベルゲームです。
話を読み進めながら、行動を選択して、その選択の結果で物語が分岐して行きます。
特筆すべきは
■愛キャッチシステム■
オプションでこれを設定(初期設定ではonに設定されています)しておくと、攻略対象キャラクターに限り、好感度が上がる選択肢を選んだ時、そのキャラクターの立ち絵バックに紅葉が飛びます。
攻略時は大変便利ですが、何も知らずにプレイすると何事かと思います。
また、「玉依姫外典」という用語集+好感度状況がプレイ中のほぼいつでも見られるシステムと、クリア後に使用可能となる「玉依毘売神社」という、おみくじを引き、集めたおみくじに応じてスチルと好感できるというシステムもあります。
※おみくじは、一日一度しか引けません。どうしても引きたい場合は、PS2本体の日付設定を変えるといけるかもしれませんが、私は試してません。
※本編中にもおみくじをひけます。その際は直前にセーブして、欲しい結果が出るまでロード、が効率的です。
その他、履歴やクイックセーブ、クイックロードなど、基本的にあると嬉しい機能は大体揃っています。
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キャラクター
とりあえず、攻略対象として大雑把に
・鬼崎拓磨/同級生。一番最初に出会う攻略キャラ。ぶっきらぼうなのに、隠れ熱血。
・鴉取真弘/先輩。小さいジャイアン。ムードメーカー。
・狐邑祐一/先輩。クールにみえて、天然。一歩下がって傍観しているタイプ。
・犬戒慎司/後輩。大人しいが、頑固。一度決めたらなかなか譲らない。
・大蛇卓/唯一の成人。参謀タイプ。穏やかな雰囲気の持ち主。
メインはこの5人。それにプラスして隠しキャラが一人います。
恋愛面でのライバルは……ルートによっては、ものすごい強烈なのがいます。
このライバルの存在が、そりゃもう凄いので、ライバルがいるとダメなのよー、相手の女の子の態度に耐えられないのよー、という方は、このゲームをプレイしない方がいいです。
そのぐらい、強烈。
主人公は名前変更可能(デフォルトは春日珠紀/デフォルトでも、呼ばれる際に音声つきません)
性格は、前向きで元気、有限実行タイプ、向こう見ずな割に意外と保守派、と公式では言われています。
確かにどこにでもいそうな女子高生で、可愛らしかったです。
恋愛で悩んだり、先の見えない自分の境遇に不安になったりしつつも、ご飯が美味しかったり、空が晴れていたり、そんなさりげない幸福をきちんと知ってる子だなー、というのが個人的な感想。
以下、個人的な感想を。少々ネタバレの上に大変辛口ですので、ご注意を。
召しませ 浪漫茶房
製作元:D3PUBLISHER ジャンル:女の子専用恋愛シミュレーション プレイ人数:1人
初回限定版には「週間浪漫」という、女性●身のようなデザインの冊子がついてます。
内容は簡単な攻略ヒントと、キャラ紹介と、書下ろしの小説。
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ストーリー
●これは異世界でのお話です。●
主人公は、和菓子屋の一人娘。いつか自分の店を持ちたいと思いながら家業を手伝っているが、彼女の夢を両親はまともに取り合わない。
そんなある日、国公認の銘菓(名物)を決める大会が催されることになり、その大会で優勝したら、自分の店を開いてもいいか、と掛け合う主人公。
すると両親はもう一つの課題を出してきました。
それは「一年間、実家の店の管理を任せるから、破産させることなく経営すること」
和菓子、飲み物のメニューも自分で考え、材料も自力で調達し、さらに経営まですることになった主人公。
無事に店を切り盛りし、見事大会で優勝できるのか。
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システム
ときメモタイプの主人公成長型育成恋愛シュミレーション。
一週間の計画を経てて、それぞれ週単位で実行していくオーソドックスなシュミレーションです。
その合間合間で、主人公のパラメーターや、攻略キャラとの恋愛進行度によってイベントが発生します。
ときメモと違うのは、週単位で実行するパラメーターを一日単位で設定できること。
一週間ずっと同じコマンド、ではなく、一週間の間にいくつもコマンドを選択できます。
ちょっと特殊なのが、お店の営業日・定休日の設定、お菓子の材料の採取、栽培、店の改装などです。
それらを簡単に紹介します。
◆◇◆一週間の行動設定(店の営業日・定休日設定/採取、栽培)
主人公は実家の店を切り盛りしているので、当然営業、接客が主な仕事です。
この世界では、一年が10カ月、一か月が32日間、一週間が8日、と現代日本とは大違いなので、注意が必要です。余裕こいて、あと2月あるぜーと思っていたら、そこがデットエンドだったりします。
また、八相の祭、という設定があり、天地水火山沢風雷(これが一週間の8日に当てはまります)に合わせて、町の外で祭りが開催されます。この祭の日は、その相の力が一年で最も強くなるという伝承があり、後で説明する採取の際、対応した採取場所に行くと、特殊な材料が手に入ったりします。
主人公が普段行える行動は4つ。
・経営の勉強(経営に影響、レベルアップすると集客力があがります)
・メニューの研究(和菓子制作の必要。これが高ければメニューが増えます)
・素材の研究(素材を探しに行った際に、発見率が上昇します)
・栽培の勉強(畑での材料栽培に有利になります)
基本的に営業日は上のパラメーターをあげることになります。
定休日は、スタート時に設定します。
定休日に出来る行動は以下の5つ。
・お店に行く(ここで定休日の変更/翌月から反映、改装、メニューの変更をします)
・畑に行く(種と水があれば、ここで栽培できます)
・材料探し(攻略キャラと材料探しに行きます)
・買い物をする(ゲームが進行すると、材料を購入したり、道具や種も購入できます)
・休む(ストレスや疲労度を回復します)
採取は同行してくれるキャラによって、入れる場所が変わります。
畑は種と水があっていれば、成長率が上がります。また水遣りをサボると容赦なく枯れます。
◆◇◆店の改装
経営レベルと総資産の条件をクリアすると、お店を改装出来るようになります。
全部で4パターン。ショーケースだけのお店をイートインにすることができます。
一気に集客力があがるので、条件を満たしたらやっておきたいところ。
ただし、改装中は当然営業できません。
特殊なシステムとしては、こんな感じ。
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キャラクター
とりあえず、攻略対象として大雑把に
・一本気で真っ直ぐで照れ屋な剣術兄さん(ブラコン)/無口という設定だけど、意外と喋る。
・金髪、小動物癒し系で、実は弓の才能に満ち溢れた弟/思い詰めると無茶をする。
・ツンデレ眼鏡な奥手、秀才タイプ/仲良くなると肩を抱いて「頑張れよ!」と言いたくなる。
・若干オネエ口調のへたれな近所のお兄さん/とにかくテンポがいい。
・落ち着いていて、面倒くさがりで、でも何か倦怠感のある子ども/でもノリはいい。
メインはこの5人。それにプラスして隠しキャラが一人います。
恋愛面でのライバルはいませんが、経営面では一応います。
が、彼女が何をするわけでもないので、やけに突っかかってくる高飛車な女の子(若干ツンデレ)が好きな人は、むしろ愛でたくなるタイプ。私は愛でました。可愛い。
主人公は名前変更可能(デフォルトは天海千歳/メインのうち、この名前でプレイするとEDで妙にじんわりくるキャラがいるので、特に名前に拘りがなければこの名前でプレイするのが良いかと思われます)
性格は、結構勝気なお姉さん。プレイヤーに全てを委ねるコルダタイプではないのですが、個人的には大好きな主人公です。攻略キャラを叱り飛ばすところなんて、胸がすっとした!(それはどうなの)
以下、個人的な感想など。