サモンナイト(SUMMON NIGHT)
製作元:バンプレスト(DS版はバンダイナムコゲームス)
開発元:フライトプラン
ジャンル:SRPG(CERO:全年齢対象) プレイ人数:1人
◇PS one booksで廉価版も発売中(2800円)◇
◇DS版には予約特典として、GONZ制作アニメ収録のMagicDiskがついていた。
内容はハヤト+キールのパートナーED(ネタバレ全開だった)◇
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ストーリー
主人公(男女それぞれ2名ずつの中からスタート時に選択)は、ニッポンで暮らす高校生。
何事もなく過ぎていく日々の中、漠然とした不安や物足りなさを感じていた。
ある日、帰り道に通りかかった公園で主人公は誰かの声を聞いたような気がした。
「助けてくれ」
悲痛なその声を聞いた瞬間、主人公は眩い光に包まれ――。
次に目を覚ました時に主人公が目にしたのは、見たことも無い風景だった。
荒野の中、奇妙な図形が描かれ、そして自分の周りには黒装束の死体たち。
混乱した主人公はその場を後にする。
自分の身に何が起きたのかを、知るために。
***
システム
アドベンチャーパート+バトルパートで構成されている、典型的なSRPGです。
アドベンチャーパートで仲間キャラたちと会話をし、イベントを起こしながらバトル。(フリーバトルも行えます)
バトルパートでイベント戦闘をこなし、勝利条件を達成すればバトルクリア。
その後、章の終わりに「夜会話」という、キャラクターを一人選んで行う個別イベントをクリアして、1話が終わる、という作りです。
全19話。条件によって、ルートが変更されます。
以下、特徴的なシステムとDSでの追加システムについて書いておきます。
◇特徴的なシステムについて◇
・召喚術について
概念としては、召喚能力のある者が(主人公や召喚師)召喚対象と関わりのある属性を持つサモナイト石を利用して、「誓約の儀式」を行い、召喚すること。
ゲーム内では、主人公の特殊能力「誓約の力」でアクセサリとサモナイト石を組み合わせて、召喚を行う。
ただし、誓約するまで何を召喚できるかは解らない上に、ハズレとしてダメージを受ける場合もある。
逆にアイテムを入手できることもあり、後半に手に入る希少アクセサリからは、かなり高位の武器や防具が手に入ることもある。
・夜会話
別名「キャラEDフラグ」
これを一番多くこなした相手=EDの相手と思って、まず間違いない。
ただしカルマルートに進んだ場合は、個別EDはない。
また、サモンナイトでは個別EDはパートナーのみで、あとは選んだ相手次第でEDが2種類に分かれる。
(17話の夜会話の相手は、それまでの好感度によって自動選別されるため、17話夜会話の相手=ED確定)
・クラスチェンジ
レベルアップしたら、称号が変わったよ、というシステム。
クラスチェンジする度に、特殊能力や装備できる武器やサモナイト石の装備数などが増えていく。
また、召喚クラスも上がっていき、主人公や召喚師は最大でSクラスまでの召喚術が使えるようになる。
・ZOC
Zone Of Controlの略。キャラクターの周囲最大8マスに適応される、敵ユニットに対する移動制限のこと。
ZOC外から、ZOC内に入るとそこで移動が出来なくなり、ZOC内では1マスしか移動出来ない。
ので、後方からの攻撃を狙って突撃すると、うっかり身動きできなくなってフルボッコされる可能性もある。
◇DS版での追加システム(相違点含)◇
・召喚獣について
PS版に比べて大幅に増えている。(ただしPS版「2」のものが基準となっている模様)
完全新規の召喚獣が2体追加されている。
また新規に作成した召喚獣は、作成直後に詳細を確認することが出来る。
召喚師タイプに特殊能力の「誓約の儀式」が追加された為、主人公以外も誓約が可能になった。
作成した召喚獣が記録される「召喚辞典」も追加された。
・パーティー能力とブレイブクリアについて
「3」以降のナンバリングタイトルに実装されているシステム。
一定のレベル以下で、さらに特定の条件を満たすことでブレイブクリアでき、そのバトルに設定されたパーティーポイントやパーティー能力が入手できる。
勇気あるクリアということで、ゴリ押しではまずブレイブクリアは出来ないので、ある程度戦略を考える必要がある。
入手したパーティーポイントの合計値を超えない範囲で、パーティー能力をセットできる。
能力の一例としては、戦闘終了後にサモナイト石が入手できたり、希少アイテムを入手できたりするものがある。
・召喚システムとお気に入り召喚獣について
DS版で実装された、正直面倒くさいシステム。サモナイトペンが必要。(サモナイトペンは誓約の力や儀式で入手可能)
タッチペンで該当の召喚獣にあったコミュニケーションを取り、2回成功させるとその召喚獣を「お気に入り」登録できる。
登録すると、消費MPが下がる、召喚に必要なランクが下がる、専用の召喚術が使えるようになる、などの特典がある。
ただし、コニュニケーションが結構面倒くさいものが多く、当たり判定も厳しい。
・バックログ、スキップ、オート機能について(会話シーンのみ)
ナンバリングタイトルでは初となる、会話シーンのバックログを採用。
ただし、戦闘をはさむと過去のログは全てクリアされる。
また、PS版ではコマンド入力が必要だったスキップも、標準状態で使用可能。
オートでの会話進行も可能な模様。
・戦闘での中断について
戦闘途中で中断セーブができるようになった。
プレイヤーターンの間は、何度でもセーブ可能(ただし、データは1つのみ)
・クリアデータの引継ぎ
2周目以降に、パーティー能力と召喚辞典を引き継げる。
1周目クリア時に、パーティー能力として「勇者の伝記」と「金儲けの秘訣」が追加される。
周回ごとにこの2つのパーティー能力の効果は増加する。(最大2倍)
・ボイス及びOPとEDムービー(歌含む)のカット
容量の都合上、ボイスとムービー、歌が全カット。
本気で泣いた。
・ステータス表記の違い
キャラクターのステータスは「2」以降のシステムと統一されている。
PS版ではSTR=攻撃力、VIT=生命力&防御力、INT=知力(MAT、MDF、MPに相当)、DEX=命中力、LUC=クリティカル発生率になっていたが、DS版ではそれぞれAT、DF、MAT、MDF、TEC、LUCとなっている。
・装備品の違い
PS版では「杖」という武器は存在しなかったが、DS版には追加されている。
代わりに、ブーツ、ハンマー、装束がDS版ではなくなっている。
・ステータスその他
クラスチェンジの回数や名前が一部変更されている。
システムの特徴としてはこんな感じ。
あ、主人公の名前及び作成した召喚獣の名前は変更できます。
ただし、召喚獣は名前によって効果が変わってくる場合(PS版のみ?)があるので、ヘタに変更しない方がいいかもしれません。
というか、もうマイナーゲームではないので、ここまで書く必要があったかどうかが疑問ですが、DSとPSの違いだけは書いておかねば。
主にボイスとかステータスとかその辺りは。
以下、個人的な感想を。ネタバレとDS版への呪詛が含まれていますので、ご注意を。